Christofle workshops, places that tell their stories
最も歴史のある工芸の一つである金銀細工を、世界に広く産業として広めたパイオニアであるクリストフルは、その歴史の中でいくつかのアトリエを持ちました。この記事では、その軌跡をご紹介いたします。


ボンディ通り
クリストフルにとって最初のアトリエは、パリ中心部に位置するボンディ通り(現在では
ルネ・ブーランジェ通り)に位置していました。
この地域は金細工師の街として知られています。
クリストフルは当初ジュエラーとしてスタートし、その後、1844年から1933年まで金細工作品も生み出すようになりました。
ボンディ通りにあるアトリエ
ボンディ通りにあるアトリエ
オーバル・タワー
サン・ドニにあるアトリエ
1877年、クリストフルはパリ北部のサン・ドニに新しいアトリエを構えました。
21,000平方メートルの土地に建てられた巨大なアトリエは
クリストフルの製品への高まる期待と要望に応え大きな役割を果たしました。
このアトリエではニッケル鍛冶やカトラリーの製造が行われました。
また、ボンディ通りにあったアトリエが手狭になったとこから、
この新しいアトリエではより広いスペースを確保することが出来ました。
クリストフルのほぼ全てのフランス国内での製造は1930年から1971年までこの地で行われました。
このアトリエは2007年に売却され、現在は歴史的建造物として指定されています。
従業員通用口
運河側
ヘンリー・ゴダン
鍛冶工房
エメリーポリッシング工房
オーバル・タワー
ヤンヴィル、ノルマンディー
クリストフルは1970年、15ヘクタールの敷地に12,000平方メートルのアトリエの建設をヤンヴィルの地で始めました。
近代的で効率的な機械を備えたこのアトリエでは、
1990年代末から現在まで大規模な金細工作品の製造が行われています。

ヤンヴィルにあるアトリエ

アトリエ訪問
世界へ
クリストフルは海外の製造拠点も開設してきました。
その中でも最も重要なのは、ドイツにあるカールスルーエにあるアトリエです。
1857年に開設され、50年に亘りドイツ、オーストリア=ハンガリー帝国、ポーランド、バルカン諸国、さらにはロシアに至るまで、1921年の閉鎖までの間、東ヨーロッパにクリストフルの金細工作品を供給しました。
リュ・ド・ボンディから世界へ。
クリストフルはその永い歴史の間いに培ったノウハウにより、数々のテーブルウェアやインテリアデコレーション作品を生み出し、世界に発信し続けています。


Karlsruhe manufacture, Street facade (1896)