日本を代表する桜の名所奈良の吉野山に山一面に咲く吉野桜を描いた作品。吉野山の桜は1300年も前からご神木として崇拝され、春には日本古来のヤマザクラを中心に約三万本の桜が咲き誇り、その光景はまさに豪
華絢爛。この作品にもまた、日本ならではの空間美が施され、その間を作ることから山桜がまさに今舞い落ちるかのような躍動感を感じさせる配置と配色となっています。花は一つとして同じ配色の物はなく、ピンクの濃淡、金と銀粉の撒く加減、またケース上部の漆の黒に浮き出るようなピンクの花びら、下部の赤との対比により明るい発色の桜が描かれ、一つの作品から様々な桜の表情が窺えます。カトラリーは、あえて落ち着いた表情で朱色の上に金と銀の桜を描きました。